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友達と起業して1年経過|その背景とメリデメ・注意点を解説

友達と起業

今現状、以下の悩みがあれば、読む価値はありです。

あきと

というか結構頑張って書いたんで読んでください。お願いします。

・これから友人と起業したいと思っているけど、本当にそれで良いか悩んでいる。
・友人と起業したけど今後の方向性を悩んでいる。
・誰かと起業したいこと、どんな人と起業すれば良いかわからない。

私は友人と起業してから1年以上が経過しており、まぁ色々と経験してきました。
その自分の実際の経験からお伝えできることは多くあると思い、この記事を書きました。

前提条件とかは状況によって全く違うと思いますので、あくまで1人の意見だと思って見てください。

あきと

参考になったら感想ください。

参考にならなかったら、「マジでこの記事参考にならんかったわ。読む価値ないわ」ってTwitterでリンク付きで呟いて、リツイートを促してください。お願いします。

目次

友達と起業するその背景を解説

このブログ記事にはクセ強めの2人の登場人物が出てきます。

あきと

私、暁登(アキト)と友人の起章(キショウ)です。

左:起章 / 右:暁登

そもそも誰やねん。

ってところから始まると思いますので、まずはこの2人のことをちょっと知ってもらえると、この記事は読みやすくなると思います。

あきと

まずは、2人の馴れ初めから。

出会い

出会いは小学生頃、地域のサッカークラブで出会いました。私が小学5年生の頃に入ったのですが、その頃は既に起章はそのサッカーチームにいました。

小学校は違う小学校でした。

あきと

当時サッカークラブで1番嫌いな奴が起章でした。

「自我が強い」
「うるさい」
「短気」
「口が悪い」

今は全く性格は違いますが、当時はこんなイメージでしたね。

あきと

根暗で温厚だった私は非常に苦手でした。

中学も別々の学校でしたが、2年生くらいで起章が私の中学校に転校してくることになりました。

あきと

内心ちょっと嫌でした。いや、、結構嫌でした。嫌いでしたので。

でも、なんやかんやめっちゃ仲良くなりましたし、部活も一緒でほぼ毎日一緒にいました。
中学の時も、誰よりも一緒にいたと思います。

あきと

仲良すぎて、母親に「ゲイなんじゃないか」と疑われたこともありました。

中学時代の修学旅行

高校になっても大学になってもほぼ毎週のように遊んでいました。

起章は太陽みたいなやつで、誰といても中心にいる超人気者でした。
価値観も近く、元気がない時に会うといつも元気にしてくれるやつでした。

中学の頃から、「将来一緒になんかやりたいな」とお互いずっと話してきていましたし、いつの間にかそれが自分の目標になっていました。

お互いの背景

2人で起業したいなっていってたら、自然と2人とも上京していきました。

暁登(私)

・Fラン大学卒
・大手ハウスメーカーで建築の営業を3年半(社会人2年目でアフィリエイトの副業を開始)
・テクノロジー教育事業の営業をするため愛知から東京へ
・LSマネジメントという屋号でWEB制作を副業で開始
・TENSEN設立

起章

・通信制の高校に通う
・大学進学のために上京したが、1年で中退
・アメリカに留学
・外資の大手アパレルにアルバイト
・仕事が評価され、日本(東京)の本社に勤務
・TENSENの役員になる

私が上京してからは、毎週会って何を今後していくか話あってましたし、とりあえずなんかやりたくて血迷ってちゃんとした戦略もなしにYouTubeとか撮ってました。笑

なぜ起業することになったのか

これは結構いろんな人から聞かれます。いろんな理由がありますが、やっぱり一番は「好きな仲間と好きなことをしたい」というのが1番でした。

安直な考えではありますが、仕事をする相手、仲間も自分で選んでいきたいと思っていました。

また、前述した通り、起章となんかやりたいと思って、まずは自分で稼げる手段を探していました。そこで、アフィリエイトに出会い、そこからホームページ制作に繋がっていきました。

現状の事業規模と事業内容

現状の事業規模

前提として、我々は

「IPOするぜ!!」
「資金調達ゴリゴリやってやるぜ!!」
「5年後にバイアウトしてやるぜ!!」

という感じではなく、もっと意識低め・緩めで始めました。

そこまでやるのもありだと思っていたのですが、

メンタルもそんなに強くないですし、頭も悪いし、ビジネススキルもそこまで高くなかった(今でもまだまだですが、、w)ので、借入も一切せず、初期投資もほぼ0で抑えられるWEB制作事業からの開始でした。

あきと

今考えるとこれは正解でした。笑
身の丈にあってたw

そして、1年目の売上は約2,400万円程度。まぁ、凡人の中では、無借金経営でぼちぼちよくやったのではないかと自分達では思っています。

2年目の現在(2022年9月末時点)は、おそらく年商4,000万円程度はいくんじゃないかなという感じです。頑張って1億くらいはいきたいと思っています。

また、起業当初、メインメンバーで常勤勤務は完全に2人でした。(今は常勤3人、業務委託のメンバーが4人といった感じです)

以上を前提として読んでいただければと思います。

▼起業してから1年間の流れは以下の記事でご確認いただけます。

事業内容

事業内容は、以下の通りです。

・ホームページ/ECサイト制作
・ローカルメディア運営(JIMOHACK世田谷
・SEO/MEOコンサルティング
・広告運用代行業務

このあたりがメインになります。

友達と起業するメリット

友達と起業するメリット、もちろんたくさんあります。

普段から仕事中も楽しい

まぁ気の知れた仲なので、休憩中も仕事終わりも結構喋ったりします。

「仕事中も普段から好きな仲間と働きたい」と思っていたので、これは叶いましたね。

仕事終わってから気づいたら3~4時間喋っている時もありましたね。仕事だけでなく、仕事以外の話もたくさん話したりします。こういう時に、「一緒に起業してよかったな」と思えますね。

喜びを分かち合える

大きな契約が決まった時、最高売り上げを達成した時は、ハイタッチして喜んだりします。笑
1人で起業してフリーでやっていたら、この感じは味わえないですよね。

苦難を共にし、同じ志を持った仲間と喜び分かち合えるって最高ですよね。

部活で、スポーツをしていて、大会で優勝したらたまんないじゃないですか。(優勝したことないけど)
大人になってもこの感じを味わえるのは幸せです。

自分の理解者が支えてくれる

自分の場合、起章は親よりも自分のことを知っているので性格を知り尽くしています。
なので、自分がどんなことを考えていて、どんなことに悩んでいてというのも手に取るようにわかるんだと思います。(ちょっと気持ち悪いけど)

やっぱ自分達で事業をしていると、しんどいことも多いです。その時に自分の理解者が一番近くで支えてくれるのは本当に助かります。

友達と起業するデメリット

世田谷ものづくり学校
当初事務所として借りていた世田谷ものづくり学校

基本失敗する

ネットで調べても出てくるように、基本失敗すると思います。

私自身、起章以外の友人で全く同じ状況で起業できるかと言われたらまず難しいと思います。

・能力値が大きく異なる
・行動量やモチベーションが大きく異なる
・どちらかが気分によって相手に高圧的な態度を取ったり、アンガーマネジメントができない
・価値観や目的が違う

上記の理由で、うまくいかなくなります。

あきと

特に、価値観とか結婚と変わらないですね。

現状特に大きく揉めずに上手くいっていますが、今後も上手くいくとは断言できません。ただ、喧嘩別れになるとかいう関係レベルでは無くなってきたので、万が一会社をなくしても関係性は続くとは思います。

親友からビジネスパートナーになる

これもすごく感じましたね。お互い結婚しており、私も奥さんがいますが、寝る時間を除いたら、奥さんといる時間の倍以上は起章と過ごしています。

もはや、もう1人の妻です。この表現が正しいのかわかりませんが、1番しっくりきます。

そうなると、「親友という事実」は変わらないのですが、ちょっとビジネスパートナー感は出てきます。

仕事の時はですます調になるときもありますし、一緒の空間にいてもほとんど喋らない日もあったりします。

あきと

男女関係で例えるなら、付き合っていて1週間に1回会う彼女から、同棲する彼女になる感覚です。

何事も、「適度な距離感」ってほんと大事ですよね。

休日になると一緒に遊ぶことも減りました。1番一緒に出かけていた友人と毎日一緒にいることによって、「休みの日くらい他の人と遊ぼう」ってなります。

この現実を考えた時に、「下手に仲良い友人をビジネスパートナーにはできないな」と思ったのも事実です。

これから友達と起業しようとする人に伝えたいこと

くどいかも知れませんが、基本的に友人と起業するのはおすすめできません

最悪、共同経営ではなく上下の関係をしっかり作った上で雇用側と雇用される側にしないと揉める可能性が高いです。
雇用するにしても、仲の良い人を雇用するのもおすすめはできません。

あきと

1人の友人を失うかもというくらいの覚悟は必要だと思います。

やはりある程度組織化していくのであれば、従業員とは上下関係がしっかりあって、若干ドライな関係性の方が上手くいきます。

全て対等に話せる従業員が増えれば増えるほど経営方針にブレが起きたり、従業員が会社を変えようとします。そこで突き放してしまうと関係に亀裂が入るので、そもそも全て対等に話せるという、そのスタンスを取らないのが良いです。(あくまでも、組織化してある程度会社を大きくしていくのが前提です。)

その上で、「友人と起業したい!」という方には、以下のアドバイスができると思います。

①決定権者は誰か最初に明確にする

あきと

これは1番伝えたい!

実は我々も最初は株を5:5で分けようと思っていました。
「まぁ、自分らなら多分揉めんでしょ!」といった軽い考えでしたね、、

前職でお世話になっていた税理士の先生に、起業する前に相談して、株に関して聞かれた時に

あきと

「株は半々にしたいと思っています〜」

って浅はかな考えを話したら、

「絶対に、半々はダメ!49:51か、もっというと3分の2をどちらかが持ってください!!!」

と、結構な口調で言われました。

当時は、「いや、そんな言う?笑」くらいの感覚でしたが、今となっては、本当に言う通りにしておいてよかったなと思いました。感謝です。

先生が言うには、

「最初は、揉めなくて進んでいても売上が億越えたりしてくると、絶対どちらかが文句を言い始めるんですよ。」

とのことだった。ここまで言われたら、さすがに5:5で分けるのはやめようと思い、私が3分の2で、起章が3分の1で株を分けることにしました。

起章には、

あきと

意見が食い違った時、最終的な判断は自分がするから自分が3分の2の株を所有する。

そのように伝えました。納得してもらい、給料(役員報酬)は2人とも同じにしました。

今思うと、この判断は本当に大正解でした。半々にしていたら、揉めている可能性は全然あったと思います。

ビジネスを2人で0から作り上げて、スキルやモチベーションの差も常になくて、売上も同じくらい作れるなんてことはまず、ないんですよね。
上記が可能であれば、不満は出ないと思いますが、まず無理なのでどこかで不満が出ます。

②お互いを尊重できる上で感情的にならずに話し合える関係かどうか

ちょっと想像してみてほしいです。あなたが今友人と起業しようと思った時、あなたがその友人に不満を持ちました。

その時に、嫌味なく、相手に自分の感情を言語化して伝えられますでしょうか?
また、その相手が同じく自分に不満を持った時、嫌味なくその感情を伝えてくれそうでしょうか?

これがNOであればどこかで関係性が崩れます。

「あれ、なんか夫婦のこと話してる?」と思いました?正解です。僕も妻がいますが、寝ている時間を除いて、妻といる時間以上に起章と一緒にいると思います。

そりゃ、夫婦仲を保つのと同じようなことをできなきゃしんどいですよ。

夫婦ですら、3組に1組離婚する時代ですからね。

③お互いのゴールが一緒かどうかを事前に確かめる

これは夫婦仲とは違うとこですね。

僕は、俗にいう「意識高い系」です。朝活するし、筋トレするし、瞑想するし、仕事も頑張るし。

僕の妻(本当の妻です)はどちらかというと「ゆるく無理なく生きていきたい」というタイプです。

結構タイプは違います。付き合った当初は、「この考え方の方がいいよ!」とか言ってましたが、今は現状の考え方が幸せならそれでいいと思ってますし、夫婦仲はそれでうまくいってます。

あきと

しかし、一緒に起業する友人となると話は変わります。

相手が「将来年商2,000万円くらいあって、生活にある程度余裕がある分だけ生きていければ良い」という考えで、自分が「年商10億目指していきたい。」だったら、まぁ噛み合わないですよね。

そうなると、ある程度売り上げが上がってきたらモチベーションに大きな差が生まれていきます。

あきと

モチベーションは、ほぼ同じでいてもらわないとしんどいです。笑

もし仮に、自分が友人より仕事を1.5倍やって、売り上げを2倍作ったのに、給料変わらなかったり嫌になりますよね?笑
自分が頑張ってる隣で仕事サボってどっか行ったり、早く帰ったり、休み多く取ったりされたらそりゃ普通は嫌になりますよ。

なので、一緒に起業する前にそのお互いのゴールは明確にしておく必要があります。

かといって、生きていく中で価値観は変わっていくものなので、途中でどっちかが「やっぱ俺、田舎でぬくぬく生きていきたいわ」となる可能性も全然あります。そうなった場合の対応策まで考えておくと良いと思います。

最後に

まず、友達と起業する場合は、その友達が友達から妻(もしくは夫)になると覚えておきましょう。

少し話は変わりますが、ハーバード大学の75年に渡る「人は何が幸せか」という研究結果で、「同じ志をもつコミュニティで頼り頼られ生きること」とあります。

起業してからはこれをひしひしと感じています。本当にありがたいことに、同じ志を持った仲間たちと日々頼り頼られ、仕事をすることができています。人生で一番今がストレスフリーです。

このブログを見ている人、特に検索から「友人 起業」と調べてきた人は大きな野心をいただいているかもしれません。
友人と起業するという選択肢は私はとってよかったと本当に思っている人間なので、前述したようなリスクを把握した上で、是非一歩踏み出してみてください。

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この記事を書いた人

1993年生まれ、北名古屋市出身。HP/EC制作事業、広告運用代行、ローカルメディア運営、店舗ビジネス集客の会社、株式会社TENSEN代表。2021年4月に起業し、年商1億円を目指し、日々スマブラとゴルフとサウナに明け暮れる。

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